2025年11月1日より、国指定重要文化財「臨江閣」(群馬県前橋市)にて提供が開始された「臨江閣 すき焼きディナー」において、Ay(株式会社Ay)がスタッフユニフォームをプロデュースいたしました。

臨江閣の設立・使用されていた明治~大正時代は、群馬県が世界有数の絹産業の拠点として栄えていた時代でもあります。県都である前橋市は、横浜港を通じたシルク(生糸)の輸出拠点として発展し、臨江閣もまた、貴賓を迎える迎賓館として建てられました。
Ayが手がけたユニフォームでは、その歴史的背景を受け継ぎ、当時の庶民文化を彩った「伊勢崎銘仙(いせさきめいせん)」のヴィンテージ着物をアップサイクル。臨江閣の持つ和洋折衷のモダンな空間にも調和する、凛とした印象と実用性を両立させたデザインを実現しました。



このディナーは、群馬県の豊かな食材と歴史建築を活かした体験型グルメプランとして注目されています。
※詳細はPR TIMES 記事をご覧ください。
すき焼き | 臨江閣明治の面影を残す臨江閣で、格調高い空間に包まれながら味わう特別なすき焼き。群馬の恵みを伝統の割下で丁寧に仕上げた、ここでしrinkokaku.maebashi-park.com

臨江閣は、明治17年(1884年)に県の迎賓館として建てられた国指定重要文化財です。明治から昭和初期にかけての建築様式を今に伝える貴重な建物として、これまで多くの要人や文化人が訪れてきました。今回、歴史的価値の高い臨江閣を舞台に、昼間の観覧では味わえない、幻想的な空間の中で食事をお楽しみいただけます。

伊勢崎銘仙は、明治後半から昭和にかけて全国的に広まり、一般の女性たちによって普段着やおしゃれ着として 愛された着物です。銘仙の主な産地は北関東であり、桐生、足利、秩父、八王子、そして伊勢崎が五大産地でした。 群馬県の伊勢崎銘仙は、奈良時代から養蚕が始まったとされ、その生産量は非常に多く、当時の日本全国の女性の 10 人に 1 人が着用していたと言われています。しかし、現在では着物文化の縮小や後継者不足などの背景から、 銘仙業界自体が衰退しています。Ayではその伝統を現代に再解釈し、ファッションや空間演出の要素として再生しています。
おわりに
臨江閣という歴史的建築にふさわしい、文化と機能が融合したユニフォーム。それは、食空間の体験価値をさらに高める「おもてなしの一部」としての役割も果たします。
今後もAyでは、地域資源を活かしたデザインの力で、文化を未来につなげる活動を続けてまいります。



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