2026年10月、中国・上海の東華大学(Donghua University)にて、株式会社Ay代表取締役の村上采が講演を行いました。

当日は、ファッション・テキスタイル分野を専攻する学生・大学院生をはじめ、大学教授や研究者など、約70名の皆さまにご参加いただきました。
東華大学は、繊維・ファッション・デザイン分野の教育・研究で知られる大学です。
今回の講演では、群馬県伊勢崎市の伝統織物「伊勢崎銘仙」を起点としたAyの事業活動を紹介し、伝統文化を現代のデザインやビジネスへとつなぐ取り組みについてお話ししました。

Ayは「文化を織りなおす」をミッションに、日本各地に受け継がれてきた文化や技術を、現代の暮らしや経済へとつなぐ事業を展開しています。
その原点となったのが、約100年前に日本で広く親しまれた絹織物「伊勢崎銘仙」です。

大胆な色彩や自由な図案を特徴とする伊勢崎銘仙は、当時の女性たちの装いを彩ったファッション文化の一つでした。
Ayでは、ヴィンテージ着物のアップサイクルから、歴史的な図案のデジタルアーカイブ、現代の技術を活用したオリジナルテキスタイルの開発まで、さまざまな取り組みを進めています。
伝統文化を過去のものとして保存するだけではなく、現代の暮らしの中で再び使われるものへ。受け継がれてきた美意識や技術を、新たな価値として次の時代へつないでいくことを目指しています。

今回の講演には、ファッションやテキスタイルを専門的に学ぶ学生・大学院生に加え、教授や研究者の皆さまにもご参加いただきました。
日本と中国には、シルクや織物を通じて培われてきた長い歴史があります。それぞれの地域に根づく技術や文様、色彩には、土地の風土や人々の暮らし、時代ごとの美意識が映し出されています。

一方で、現代の繊維産業では、技術継承や担い手不足、生活様式の変化など、さまざまな課題があります。こうした時代に、伝統的な技術や文化をどのように現代のデザインやビジネスと結びつけていくのか。
今回の講演は、Ayが日本で実践してきた取り組みを海外の次世代クリエイターや研究者に紹介し、文化と織物の可能性を考える貴重な機会となりました。

Ayが目指すのは、伝統文化を特別なものとして残すだけでなく、現代の暮らしの中で自然に選ばれ、使われ続ける存在にすることです。
そのために、地域の職人や産地とのつながりを大切にしながら、デザイン、テクノロジー、ビジネスの視点を掛け合わせたものづくりを続けています。
今後も国内外の大学・研究機関、企業、クリエイターとの交流を通じて、日本のテキスタイル文化の魅力と可能性を世界へ発信してまいります。
このたび貴重な機会をいただきました東華大学の皆さま、群馬県上海事務所の皆さま、心より御礼申し上げます。

株式会社Ayでは、国内外の大学・教育機関、企業、自治体などを対象に、伝統文化と現代のデザイン、地域資源を活用した事業開発、起業・キャリア形成などをテーマとした講演やワークショップを行っています。
海外での講演や文化交流、テキスタイル分野での共同プロジェクトについても、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ:info@ay.style
株式会社Ay
代表取締役 村上采

新商品の入荷情報やイベントのご案内、職人のインタビューなどをお届けします。